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アメリカへ行くと、お互いがお互いを褒めちぎっている場面に遭遇することがよくあります。アメリカには「あなたはこういうところがよくないから直しなさい」ではなく、「あなたはこういうところが最高よ!」と子供のころから褒めて育てる風習があるので、良いところは伸びやすく、悪いところは直されにくいという状況にあるわけです。
それが良いのか悪いのかという評価はさておき、やはりこのような環境で育った女子たちは褒められることにとても慣れておられます。そのため、かわいいお姫様として育てられてしまった女の子たちの気を日本男児が惹こうとする場合、我々の感覚で言うと歯の浮くようなコメントもしばしば活用していかなくてはならないのが現状です。
ただ、褒められることに慣れ尽くしている彼女たちは裏を返せば、「常に褒められることを待っている」とも言えます。だからこそ、彼女の気持ちをこちらに向かせたいのであれば、彼女が髪型を変えたその瞬間というのは絶好のチャンスなのです。日本では髪型の変化に触れるのは「セクハラだ」といった風潮もありますが、アメリカの彼女たちは新しい髪型に気が付いてくれる細やかな心配りのできるジェントルマンが現れることを待っています。
ちょっとした髪型の変化に気付くことができる能力を持った男性は、実はとても少ないのです。だからこそ、ライバルに差を付けられるパーフェクトな瞬間とも言えます。でも、いったいどのように彼女の髪型を褒めればいいのでしょうか。「ナイスヘアー!」ではちょっと芸がないような気もしますね。
そこで今回は、絶好のチャンスを逃さないように、彼女が髪型を変えたときに上手に褒める英語フレーズを初級・中級・上級とレベルごとにご紹介します。
意中の彼女が髪型を変えたときに使える「褒める」英語フレーズ(初級・中級・上級編)
レベル1. 新しい髪型が素敵だと単純に褒める(初級者向け)
まずは初級者向けの基本型です。
Wow! Your hair looks amazing.
(ワオ!あなたの髪、素敵だね!)Your hair looks stunning.
(あなたの髪は素敵すぎだよ。)You got a hair cut! Looks good on you!
(髪の毛切ったんだね! とてもよく似合っているよ!)
"Your hair looks……" の後には、 "cute" 、 "pretty" 、 "nice" 、 "beautiful" 、 "gorgeous" などの単語が使えます。
なかなか日本男児にはなじみが薄い、直球勝負なフレーズたちですね。全く弾けないくせにギターを持ってギタリストの振りをしてかっこつけている時のような慣れていない感がどうしても出てしまうので、まずは "cute" 、 "pretty" …… "gorgeous" といった単語たちと仲良くなっておくことが大切です。手始めに「今日の夕食はなんだかゴージャスだね」、などと普段の日本語の会話にも散りばめて使ってみるとよいかもしれません。
なお、 "Looks good on you!" という口語体のフレーズは、洋服だったり、帽子だったり、場合によっては眼鏡やカツラだったりにも使えるので、覚えておくと便利です。
ちなみに、正確には "Your new hair cut looks good on you!" となります。すでに新しい髪型についてなんらかのコメントをした後で使うのであれば、 "It looks good on you!" とするのが文法的には正しいです。
より強調したい場合には、 "Looks really good on you!" と、 "really" をサンドウィッチの具のように挟むとよいでしょう。
レベル2. 新しい髪型のあなたが素敵だと褒める(中級者向け)
Wow! You look gorgeous with your new haircut.
(ワオ!その髪型のあなたはとってもゴージャスだよ。)You look absolutely beautiful today. Your hairstylist has done a fantastic job!
(今日はとっても美しいね。あなたのヘアスタイリストは最高の仕事をしたね。)
「これは髪の毛が素敵である」というのを枕詞にし、「その先にいるあなたが素敵である」ということを伝える中級者向けのアプローチになります。
前項では "Your hair looks" とあくまでも髪型が主体であった会話が、今回は "You look gorgeous" と彼女自身が主体になっているところがポイントです。
"You look" のあとには "cute" 、 "pretty" 、 "nice" 、 "beautiful" 、 "gorgeous" 、 "stunning" 、 "amazing" などの単語を使うのが適切ですが、さらに上を目指すのであれば "great" 、 "fantastic" 、 "awesome" といった単語を使いたいところです。
レベル3. 新しい髪型だからじゃなく、あなた自身が素敵なんだと褒める(上級者向け)
Wow, you look amazing today. But it can’t be just because of your new haircut.
(今日はとっても素敵だね。でもきっとそれは新しい髪型のせいだけじゃないね。)
このアプローチは上級者向けです。
新しい髪型が素敵だとか、新しい髪型のあなたが素敵だとかは通り越して、そもそもあなた自身が素敵なんだと伝え、その後に続く会話の展開にも含みを持たせる手法となっています。スムーズに会話が進めば、この流れで一気にデートの約束までできるかもしれません。
よくイタリアの女性は男性から褒められることに慣れているという話を聞きますが、「あなたほど美しい女性には今まで僕は出会ったことがない。美しい黒髪、透き通るような肌。嗚呼、まるであなたの出で立ちは天使の生まれ変わりのようだ。できることなら今すぐにあなたを小高い丘の上にある白い教会に連れて行って、真っ白なウェディングドレスを着せて、すぐに結婚式を上げて2人で幸せに暮らしたい」などと日本では考えられないような言葉を並べたとしても、彼女たちの耳には「やあ、こんにちは」くらいにしか聞こえていないのだそうです。
そのため、ヘアスタイルを褒めるときにも、大げさに褒めちぎってみるくらいが妥当なのかもしれません。
さいごに
まぁ、今日出て来た中で最も気軽に活用しやすいのは "Looks good on you!" (似合っているよ!)というフレーズではないでしょうか。あまり難しく考えずに、ちょっと気の利いたフレーズを瞬時に言えることが実生活では大事ですからね。
ただ、何より大切なのは、髪型の変化に気が付いてあげることです。何をどんな風に英語で伝えるかよりも前に、普段からの心遣いも大切にしましょう!
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