5つの例から学ぶ!ビジネス英語として覚えておきたい敬語表現

ビジネス英語や目上の方と話す時に欠かせないのが敬語表現。

「英語には敬語はない」と思っている方も多いかもしれないが、実は英語にも敬語表現というものは存在する。日本語のように尊敬語・謙譲語のように区別はされていないものの、相手へ敬意を持った丁寧な言い方は英語にも存在するのだ。

今回は5つの例から、英語での敬語表現をご紹介したい。

 

電話をかけてほしい時の敬語表現

今回は、特に「相手に電話をかけてほしい時」を例に、英語の敬語表現を解説してみよう。
一般的には、以下の5つの英語表現がある。

これらは、下にいくにつれて丁寧さが増していく。

最初の方は敬語と言えないくらいカジュアルな表現だが、だんだんと丁寧さが増していっていることを伝えるためにあえて含めてある。

1つ1つ解説していくので、ぜひしっかり読んで理解してほしい。

 

 カジュアルな英語表現の場合

電話をかける_英語_敬語表現

1. Call me later.

和訳:あとで電話してね。

これはもはや敬語ではないが、友人や親しい間柄の人に対して言う表現だ。
特に恋人などとの別れ際などに使ってみるとよりネイティブっぽさが増してくる。

余談だが、カーリー・レイ・ジェプセンというアーティストの“Call Me Maybe”という歌がある。これは“Call me”という命令文に“maybe”を付けることで「電話してくれるよね?」と柔らかい表現になっている。

 

2. Can you call me later?

和訳:あとで電話してくれない?

“Can you~”で「~してくれない?」という依頼表現になる。これもわりとカジュアルな表現なので目上の人にはあまり使わないでおこう。

“can”の他にも“will”を使って、“Will you call me later?”にしてもニュアンスはほとんど同じなので、どちらを使ってもかまわない。気持ち“will”の方が丁寧な表現だと一般的には言われているが、気にするほどの差はないので日常会話ではどちらも使ってみてほしい。
もちろんビジネスシーンでも、同僚同士の会話などで頻出する表現だ。

 

3. Could you call me later?

和訳:あとで電話くれませんか。

“can”を“could”に変えることで、やや柔らかい敬語表現になる。
他にも“would you~”という表現もできるが、基本的に助動詞(“will”や“can”など)を過去形にすると間接的なニュアンスになり敬語表現に近くなってくる。

これは現在形で直接的な表現を過去形にすることで、やや柔らかい婉曲的なニュアンスを持たせているから敬語になる、と理解しておけば大丈夫だ。簡単な敬語表現としては頻出の表現なので、おさえておこう。

 

ビジネスで使いたい英語表現の場合

ビジネス_英語_敬語_電話をかける

4. I wonder if you could call me later.

和訳:後ほどお電話いただけませんでしょうか。

ここからがいよいよ敬語表現と言える丁寧な表現になってくる。
“I wonder if~”で「~してくれたら嬉しいんだけど…」という意味で、柔らかく相手にお願いをするニュアンスを含ませることができる。

日本語で言えば「~して頂くことは可能でしょうか?」といった具合だろう。“wonder”は「思う」という意味の英単語なので、もし知らなかった方はこれを機にぜひ覚えておこう。

英語の敬語も日本語と同じように、婉曲的な表現になるほど相手への遠慮が感じられるため、敬語表現として使われることが多いのだ。

 

5. I would really appreciate it if you called me later.

和訳:後ほどお電話いただけますと幸いです。

こちらは非常に丁寧な表現で、“appreciate”は感謝するという意味だ。
なので“appreciate it if~”で「~してくれたらとても嬉しいのだけど…」という控えめな表現になってくる。目上の人に使うことがほとんどで、ビジネスシーンでクライアント相手に何かお願いする時などぜひ使ってみてほしい。

今回は"really"をはさんでいるので意味をより強調して「~だったら本当に助かるんだけど、やってもらえないかな?」という非常にへりくだった表現になっている。

 

まとめ

いかがだっただろうか?

敬語表現が英語にあることに驚く方もいるかもしれないが、ほとんど全ての言語には程度の差はあれ敬語、または敬語に近い丁寧な表現というものは存在する。

いきなり目上の方にタメ口的な英語で話しかけて機嫌を悪くしてしまわないように、ぜひ今回紹介した表現をおさえておいてほしい。