vntkg英会話ブログ編集部
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「間違えやすいビジネス英単語ランキング」に続いて、ビジネス英語を学習する人に知っておいてもらいたい「間違えやすいビジネス英語フレーズ」をまとめました!
2011年1月〜2014年2月末までに「ビジネス英語入門」、「ビジネス英語基礎」、「キャリア・サクセス」カテゴリーに含まれるコースを学習した5万人のデータを分析し、クイズで最も間違いの多かったフレーズを抽出しました。ランキングは以下の通り。
No. | フレーズ | 意味 |
---|---|---|
1 | fall from | ~から減少する、~から低下する |
2 | budge on price | 価格に関して譲歩する |
3 | settle for | ~で妥協する |
4 | in the foreseeable future | 今後しばらくの間 |
5 | make a concession | 譲歩する |
6 | produce results | 成果を上げる |
7 | form an alliance | 提携する、協力関係を作る |
8 | fall apart | 決裂する、白紙に戻る |
9 | (be) proficient in | ~に熟練している、~に堪能である |
10 | pursue a career | キャリアを積む、仕事を続ける |
11 | back down | 引き下がる、撤回する |
12 | work for | ~に都合が良い |
13 | incur costs | 費用を負担する(被る) |
14 | pose a challenge | 難局をもたらす |
15 | drop by | ~減になる、~減少する |
数あるビジネスフレーズの中で、これらのフレーズを間違える人が多い理由とは何か?その訳を理解して、これからのボキャブラリー強化に役立てましょう。
フレーズとは、2つ以上の語から成る「句」のこと。フレーズとして意味を覚えていなくても、含まれる単語からある程度は意味を推測できそうなもの。ところがどっこい、ビジネス英語ではそう簡単には行かないのです。
例えば、"fall apart" というフレーズ。「倒れる、落ちる」という意味の "fall" と、「離れて」という意味の "apart" だから、"fall apart"=「落ちてばらばらになる」と思いがちですが、ビジネス英語では下記の例文のように使われます。
Negotiations fell apart at the last minute.
交渉は土壇場で白紙に戻ってしまった。
このように、日常会話では「バラバラになる、崩れる、粉々になる」といった意味の "fall apart" も、ビジネス英語では「(交渉が)決裂する、白紙に戻る」という意味に変わります。知らないと何のことを言っているのかわからないですよね。
「落ち着く、定住する」という意味を持つ "settle" を含むフレーズですが、ビジネス英語では下記の例文のように「〜で妥協する」という意味で使われることが多いです。
I think we can settle for that price.
わが社はその価格で妥協できると思います。
一度「落ち着く、定住する」として覚えてしまうと、なかなか「妥協する」という意味は出てきませんね。
「譲歩」という意味の "concession"。ちょっと難しい単語ですが、なんとな〜く意味を覚えていたとしましょう。では、「譲歩する」は何と言うか?
「譲歩」が "concession" で、「する」は "do" だから、「譲歩する」は "do a concession" と思ってしまいがちですが、正しくは "make a concession" と表現します。
If you can make a concession here, that will allow us to overcome our internal obstacles.
ここで歩み寄っていただければ、弊社は社内の障害を克服することができるでしょう。
英語では「譲歩」は「する」ものではなく「作りだす」ものだと覚えると間違いにくくなるのでは?上記の例文と一緒に ”make a concession” として頭の中に入れてしまいましょう!
同じように、"alliance" =「提携、同盟」とわかっていても、「連携する」というフレーズを作るにはどの動詞を使えばよいか迷ってしまう人も多いと思います。
英語では、「提携、同盟」は形成・組織するものとして考えます。そこで、出てくる動詞は "form" 。"form an alliance" で「連携する」と表現します。
We're trying to form an alliance with several major players.
わが社は大手数社と提携を結ぼうとしている。
このように、日本語をそのまま英語に直そうとすると、正しい表現を見失いがちになっていまいます。日本語の感覚にとらわれず、英語の正しいコロケーションをマスターしましょう!
いかがでしょうか?ここで挙げたポイントを頭の片隅に入れておくと、難しいフレーズも少しは覚えやすくなるのではないでしょうか。
正しいフレーズをマスターして、より自然な英語を使いこなせるようになるといいですね!