Erik
(更新)
vntkg英会話ブログの人気企画「デイリーニュースで振り返る」がパワーアップして帰ってきました!
当連載では、大人気教材である「デイリーニュース」の中から、前月に特に人気だったニュースをピックアップし、英語のポイント、文化や歴史、イマの社会情勢などを解説。
また、「デイリーニュース」教材の醍醐味といえば、「Discussion-議論」パートですよね。
記事後半の「USER'S VOICE」では、実際のレッスンでどのような意見が出たのか、どのような議論が交わされたのかをご紹介。
ほかの英語学習者がどのようなディスカッションをしているのか、ぜひ参考にしてみてくださいね。
2021年1発目にピックした記事はこちら。
Staff Working from Home Don't Feel Appreciated
「在宅勤務の従業員、感謝されていると感じない」
▶デイリーニュースはこちら
コロナ禍で一気に普及した「在宅勤務」に焦点を当て、世界的におうち時間が増えている昨今、多くのユーザーが関心を寄せた内容だったのではないでしょうか。
こちらは本文に登場するMotivosityという企業が公開している調査内容の動画です。解説を読む前に一度見ておくと理解度が深まって良いかもしれません。
さて、今回はアメリカのテレワーク事情や、海外の人の考え方にも触れることができる記事となっています。それでは詳しく見ていきましょう!
下記は、今回のニュースを要約したものです。
内容把握や復習も兼ねて読んでみましょう。
「在宅勤務する人たちは、上司に感謝されていると感じていない」
「調査では53%の人々が、在宅勤務を始めてから会社とのつながりを感じていないことが判明した」
「3分の2を超える人々は、自分たちの仕事が気付いてもらえないのでやる気が出ないと答えた」
「またこの調査で、半数近くの人々が言葉で感謝を表して欲しいと思っていることが明らかになった」
「44%の人は家で子どもたちにもっと感謝されていると感じさせて欲しいと望み、また41%がパートナーにもそうすることを望んでいると判明した」
ニュース全文はこちら。
・appreciate
今回のニュース本文で1番のポイントとなるのは、タイトルも含めて9回登場している appreciate という英語表現でしょう。
appreciate には「感謝する」という意味があります。たとえば I appreciate 〜 と言えば「私は〜に感謝している」となり、thank you の代わりに使われることも多いです。
また、ほかにも「価値を認める」「高く評価する」などのニュアンスで使うこともできます。
・survey
同じく何度も登場した英語表現の survey。
今回のニュース本文では「調査」や「アンケート」という意味の名詞ですが、ほかにも「調査する」「見渡す」のように動詞として使われることもあります。
ちなみに、「アンケート」は和製英語なので通じません。代わりに survey/questionnaire/poll などで表現してみましょう。
・work(ing) from home
日本語で頻繁に使われている「リモートワーク」や「テレワーク」は、どちらもそのまま英語として通じる表現です。
しかし、いわゆる「在宅勤務」の意味でもっともよく見かけるのは work(ing) from home かもしれません。直訳で「家で仕事する」となります。
この英語表現は家での仕事に限られるのに対し、remote work や telework は、カフェやコワーキングスペースで作業をする場合にも使うことができます。
新しい働き方に関する英語表現についてはこちらの記事でより詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
2020年のスタンフォード大学の調査によれば、アメリカではパンデミックを受け、調査時点で全労働者のうち42%もの人がフルタイムで在宅勤務をしているそうです。
在宅勤務者以外では、26%が主に医療従事者などのエッセンシャルワーカー(*1)で通常通り出勤し、残りの33%はロックダウンなどの規制の影響もあってか、調査時点では働いていない、という結果になりました。
コロナ前のアメリカでは、フルタイムで在宅勤務をした経験がある労働者は全体の2%に過ぎなかったと言います。そのことからも、この42%という数字がどれほど高い水準なのかが伺えますね。
日本でも在宅勤務が注目されるようになりましたが、2020年4月の緊急事態宣言時の全国平均テレワーク実施率は約28%、その後2020年11月の調査では約25%に下がったそうです。(2020年11月に行われたパーソル総合研究所による調査結果より)
*1 essential worker:人々が生活する上で欠かすことができない業務・仕事をしている労働者。医者、看護師、介護士などの医療従事者や、スーパー等で働く方々など。
SNSや動画サイトなど、ネット上でも「WFH(work from home)」をネタにしたコンテンツが多く見られ、たくさんの人が同じ境遇をなんとか乗り越えようとしている一体感を感じさせます。
こちらの「WFHの失敗やあるある」をまとめた動画は特に注目を集めました。
そして、さまざまな企業もこの流れに乗り、たとえば下記はアップル公式が公開したもの。
7分ほどのストーリー仕立ての作品になっているので、リスニングの練習にもおすすめです。また、字幕も用意されているので、同時に見ながら進めると理解しやすいかもしれません。
在宅勤務がアメリカのニューノーマルになりつつある中、今後アメリカのWFH事情がどのように変化していくのか、引き続き注目したいですね。
ここからは、実際のオンライン英会話レッスンで、この記事に対してどのような意見が出たのか、どのような議論が交わされたのかを、講師へのヒアリング情報を元にいくつかピックアップしましたので、紹介していきます。
テレワークや家で仕事をすることについて、また上司や同僚との繋がりについて、ユーザーのみなさんはどう感じているのでしょうか?
「家では集中できないので、頑張れません」【20代女性】
「家で仕事をすると、いつ仕事を終了していいかわからない」【30代男性】
「長い間会っていないので、同僚がどんな気持ちでいるのかわからない」【40代女性】
「邪魔が入らずに仕事に集中できるので、孤独に感じていたとしても在宅ワークの方がいいです。同僚との無駄な雑談もしなくて済みます」【40代男性】
「上司や同僚が感謝の気持ちを表さないと、やりがいを感じないというのは同意です。上司は従業員に対してポジティブな声かけをして励ますべきだと思います」【30代女性】
「この記事を読んだ後に、在宅ワークを始めてから同僚に対してあまり感謝の気持ちを表せていないと気がつきました。オンライン会議があるときには同僚にもっと『ありがとう』と言いたいです」【20代女性】
「私にとっては、仕事より家族の方が大切なので、上司よりも自分の家族に感謝されたいです」【30代男性】
いかがでしたか?
筆者的には、アメリカでさえも、コロナ前はほとんどテレワークが進んでいなかったのが意外でした。
また、実際のvntkg英会話ユーザーさんの意見も、賛否いろいろとありとても面白かったです。
現状を考えると、まだまだ積極的な在宅ワークが推進されていくかと思いますが、今後世界の「働き方」はどのように変わっていくのか、注目したいところです。
ニュースを読むだけでなくその文化的な背景を知ること、より深く理解することで、英語学習もより楽しくなるのではないでしょうか。今後もデイリーニュースで楽しく英語を勉強していきましょう!
This blog features a Daily News article written by Jamie Roberts.