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フィリピンに行く前に注意しておきたい危険生物や伝染病

温暖な気候で青い海に囲まれた、アジアの南国リゾート地・フィリピン。

しかし美しい自然の中に、様々な危険生物が存在しているのもまた事実。せっかくのフィリピン留学で危険な目にあっては大変です。そこで今回は、フィリピンに生息している危険生物や伝染病についてご紹介していきます。

危険な海の生物

海の中には美しい魚たちだけでなく、危険な海洋生物も多く存在します。基本的には「海の生物には触らない」を徹底することが大切ですが、ここでは覚えておきたい危険な海洋生物をご紹介します。

ウミヘビ


フィリピンの海に多く生息する危険生物がウミヘビ。シマシマ模様をしていることが多く、攻撃性は高くありませんが、猛毒を持つため注意が必要です。噛まれると最悪死に至る場合もあるため、見かけても近づかないようにしましょう。

ウンバチイソギンチャク


海の中で揺れ動く姿が美しいイソギンチャクですが、「ウンバチイソギンチャク」には要注意。世界最強の毒を持つといわれるイソギンチャクで、刺された瞬間に赤く腫れ上がり、早くても完治に1年、ひどい場合は患部が壊死するケースもあります。岩に擬態するなど環境によって姿や形を変えるため、見分けるのが困難。不必要に海の生物には触らない、これを徹底しましょう。

ゴマモンガラ


サンゴ礁の中に生息するゴマモンガラという強面の魚は、強い顎と牙を持ち、その威力はサンゴ礁をも噛み砕くほど。体を噛まれる流血事件が後を絶たず、ダイバーからは「サメよりも恐ろしい」と敬遠されています。

特に産卵期は攻撃的で、ゴマモンガラの縄張りに入ってしまうとどこまでも追いかけ回されます。見つけたら刺激しないよう、すぐにその場から離れるようにしましょう。

オニヒトデ


見た目からして毒々しいオニヒトデ。表面の棘には猛毒があり、刺されると激しい痛みを伴います。また、短期間で全身にアレルギー症状が発生するアナフィラキーショックに陥ると最悪死に至る場合もあるそう。見つけたら絶対に触らないようにしましょう。

クラゲ


カツオノエボシ、アンドンクラゲ、エチゼンクラゲを始め、注意したいクラゲたち。死に至るほどの猛毒を持ち、強烈な痛みを伴うクラゲから、猛烈な痛みが走るものの刺されても大事には至らないクラゲまで様々。

クラゲは体が透明で海中で見つけるのが困難。海水浴やダイビングなど、海中では肌を出さないよう注意しましょう。

オコゼ


背ビレの棘から猛毒を分泌しており、致死率が高い大変危険なオコゼ。岩場に擬態して見つけるのが難しく、誤って踏んでしまったり、手をついてしまったりして刺されてしまう事件が多数発生しています。

岩場の近くに行く際は、うかつに手をついたり踏んだりしないよう、細心の注意を払いましょう。

イリエワニ


名前の通り、入江付近やサンゴ礁の島の周りに生息するワニ。爬虫類の中では最大級の大きさで、どんな生物をも噛み砕く強靭な顎を持ちます。見かけたら静かに遠ざかりましょう。

ゴンズイ


茶褐色の胴体に黄色い二本の線が入ったウナギのような形状で、集団で行動する特性のあるゴンズイ。背ビレと胸ビレに猛毒を持ち、刺されると激しい痛みを伴います。ちなみに死んだゴンズイにも猛毒は残っているため、死骸を踏んでも怪我をしてしまいます。見つけたら近づかないようにしましょう。

ミノカサゴ


派手な見た目で背ビレなどに毒を持つミノカサゴ。夜行性で、昼間はサンゴ礁の間や岩場に生息しており、攻撃性が高いため注意が必要です。美しく派手な見た目だからと追いかけ回さないようにしましょう。

ガンガゼ


海底に多く生息する、トゲトゲのガンガゼ。長い棘に毒を持ち、刺されると激しい痛みを伴います。海底付近に行く際は手や足を触れないよう注意しましょう。

危険な陸上生物

野良犬


フィリピンで注意したいのが野良犬による狂犬病。

狂犬病は日本,英国,オーストラリア, ニュージーランドなどの一部の国を除いて、ほとんどの国で感染する可能性がある危険な病気。噛まれた部位からウィルスが侵入し、死に至るケースも少なくありません。

狂犬病により毎年,数万人が死亡しており、そのほとんどがアジアとアフリカ。フィリピン渡航前に狂犬病ワクチンを接種するのが望ましいですが、もし噛まれてしまった場合はすぐにワクチンを接種して対処しましょう。

危険な微生物

蚊によるデング熱やジカウィルス

2016年フィリピンに滞在していた日本人女性が、デング熱により帰国後死亡してしまった事件がありましたね。ジカウィルス感染症もフィリピンで2016年度に確認されました。熱帯地方ではデング熱を始め、蚊は黄熱、ジカウイルス感染症(ジカ熱)、チクングニア熱、日本脳炎、マラリア などいくつもの伝染病やウィルスを媒介してきた歴史があります。

現在フィリピンでは蚊による伝染病の流行は報道されていませんが、渡航する前に感染症や伝染病が流行していないかチェックが必要。対応可能な範囲で予防接種などを受けるようにしましょう。

日本住血吸虫(にほんじゅうけつきゅうちゅう)

引用:wikipedia

日本住血吸虫とは人体にも寄生する寄生虫です。体内に侵入されると、皮膚炎に始まり、高熱、消化器症状、ひどくなると肝硬変などを発症し、死に至るケースもあります。この寄生虫は、巻貝の一種であるミヤイリガイが中間宿主で、主に水田の側溝や用水路などに棲息しています。皮膚から体内に侵入するため、水田や用水路には近づかないようにしましょう。

まとめ

フィリピンを始め、海外に渡航する際には危険生物に注意が必要。また合わせて外務省が発表している海外安全ホームページ「MOFA」の「危険情報・スポット情報・広域情報」にて、最新の危険情報を確認するようにしましょう。

http://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_013.html#ad-image-0

楽しいフィリピンライフを送るために、安全確認と危険情報のリサーチをお忘れなく。

【参考文献】
・山本典暎(2004)「海の危険生物ガイドブック」CCCメディアハウス

http://goo.gl/QrfxSi

http://kikenseibutsu.info/phyllodiscus-semoni-kwietniewski-9k/

http://goo.gl/ZcfUzt

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000131052.html