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英語留学ってこんな感じ!イギリス・ロンドンの格安英語学校に通ってみた場合

英語留学ってこんな感じ!イギリス・ロンドンの格安英語学校に通ってみた場合

ロンドンで語学学校に通っている鳴海です。

イギリス・イングランドでの英語留学は実は2度目で、以前はケンブリッジで19週、語学学校に通っていました。

イギリスのなかでも、特に学校が集中しているロンドン。

今回は、今実際に通っている学校での体験をもとに、ロンドンの格安英語学校の雰囲気や授業の様子をお伝えします。

 

多くの学校のなかから今の学校を選んだ理由

イギリスには1,000を超える数の語学学校があると言われ、その多くがロンドンにあります。

ビジネス英語集中コースがあったり、スポーツやお稽古ごとと並行して習う英語コースがあったりなど、留学の目的によってさまざまです。

そのなかでなぜ私が今の学校を選んだかというと、とにかく安かったというのが理由です。1日3時間の一般的なコースで、月なんと240ポンド(約35000円)! イギリスの平均的な授業料が550ポンド(約80000円)程度なことから、いかに格安かということがおわかりいただけるかと思います。

また、以前ケンブリッジでは授業料の高い学校に通っていましたが、金額の割に、先生によって授業のクオリティがまったく違うと感じていました。

先生にも得意ジャンルがあります。文法を教えるのが得意な先生もいれば、発音を教えるのが得意な先生もいます。初級レベルを教えるのに向いている先生が中級レベルを教えても、しっくりこないこともあります。

先生次第なのであれば、もしかしたら格安校でも問題ないのでは?と思い、選んでみました。

また、ホームページを見たところ、イギリスの公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシル認定校であり、授業料や宿泊先の料金体系がしっかりしていて、FAQまで情報をしっかり載せていたので、そういう学校なら大丈夫だろうと思いました。

 

学校はどんな場所にある?

大英博物館の最寄り、多くの語学学校が集中しているホルボーン駅(Holborn)周辺にあります。繁華街のコヴェント・ガーデン(Covent Garden)やロンドンの秋葉原と言われるトテナム・コート・ロード(Tottenham Court Road)まで徒歩10分くらいで行けます。

学校帰りに遊びに行くのにぶらぶら散歩が楽しいエリア。学校のまわりにファーストフード店、スーパー、ドラッグストアもたくさんあるので便利です。

このエリア以外にも、より繁華街のソーホー(SOHO)、住宅地が多い西部エリアなどにも学校が多くあります。郊外の豊かな環境を求めるならウィンブルドンあたりがいいかもしれませんね。

 

設備・どんな校舎か

本館と別館があり、各フロアに教室は1~2室で、トイレは1つといった感じです。

格安校なためか全体的にシンプルな造りです。もっと料金が高い学校は図書館やリスニング・スピーキング練習のためのオーディオルーム、カフェテリアがあったりなど、設備も充実しています。調べたところ、シャワーがある学校もあるのだとか!

教室の前には、黒板でもホワイトボードでもなく、大きなスクリーンがあります。パソコン画面が映し出されたもので、手書きもできます。

 

授業内容はどんな感じか

語学学校の一般コースは、週に15~22時間程度の授業があります。1コマの中で総合的にリーディング、文法、スピーキング、リスニングなどが織り交ぜられている場合と、コマごとにそれぞれが分かれている場合もあります。

今通っている学校の一般コースは1日3時間。90分の授業の間に10分の休憩をはさみます。ゲームなど工夫をこらしたものもありますが、教科書に沿っての授業がメインです。

まず、決められた時間内で各自リーディングをし、その後、設問を解いていきます。設問を解いたあとは、ペアを作って、話しながら互いに答え合わせをすることが多いです。これが会話の練習にあたりますね。その後、全体でもう一度答え合わせをします。

基本的に、日本の中学校の英語の授業と同じ流れをイメージしてもらうといいかもしれませんね。

ほかの学校では、授業の一環で美術館や映画に行き、その前の下調べや、その後の感想を話し合うといった校外実習をおこなっていたりなど、ユニークなクラスのあるところもあります。

教科書で扱うテーマは、「ジンクス」「結婚」「世代」など興味深いものが多いです。よく先生は生徒たちに、それぞれのテーマについてどんな経験があるか、どんな考えをもっているかを質問しています。そのうえで、重要な英語表現なども学んでいきます。

リスニングやライティングもときどきあり、ライティングは宿題になることも多いです。

私の担任の授業の目玉は、毎週金曜日に歌のコーナーがあること。人気歌手の歌詞を虫食い問題にして、聴き取り練習をし、最後は皆で歌うというおおらかなコーナーで、皆楽しみにしています。ほかの日にも、今日も歌をやりたいと先生にせがむ生徒も。

この一般コースにプラスして、文法の授業を毎日1時間取っている生徒もちょこちょこいます。

 

どんな先生なの?

今の担任の先生は、イギリス生まれ、イギリス育ちの若い女性。オリジナルの教材を用意するなど、教育熱心な先生です。語学学校の先生は、一般的にイギリス人に限らず、アメリカ人やカナダ人などのネイティブのほか、ネイティブ並みの、たとえばブラジル人といった場合もあります。

月に1回、レベルチェックテストがあるのですが、全員の点数を前の画面に映し、“I’m disappointed in you.(あなたにはちょっとがっかり)” などとブリティッシュ・アクセントでズバズバ言ってきます…!

そんなところも含め、とてもおもしろくて生徒に人気です。

先生がちょっと手間取ったりしたときに、生徒が彼女の声真似をして「Hang on!(ちょっと待って)」と言ってふざけたりすることもありますが、笑いつつ対応しています。とはいえ、悪ふざけがすぎるときっちりお説教しています(笑)。

 

生徒は1クラス何人?出身は?

今、私のクラスには21人の生徒がいます。定員は22人までなので、パンパンですね…! 格安校ならではのクラス規模です。

南米の生徒が多く、コロンビア・ブラジル・ベネズエラ・エクアドル。ヨーロッパからはポルトガル・イタリア・ポーランド。アジアからは、韓国・フィリピン・中国・日本です。

大学受験前に来ている学生が多いですが、社会人も割といて、30代が全体の20%ほどです。

スペイン語、ポルトガル語、イタリア語は似ているので、お互いゆっくり話せばわかるといいます。授業中にふざけて、これらのどれかを話し、「No Italian!」などいって英語以外話しちゃいけないよ、とたしなめるのが、クラスでの流行りです。

皆本当によくしゃべります。ラテン系の人たちが多いからだと思いますが。話し出したら止まらない人が多いです(笑)。

そのなかで、アジア系は物静かです。

生徒は常に入れ替わっていきます。入学時期は毎週月曜日で、自由に学習期間を選べるので、毎週少しずつクラスの雰囲気が変わっていきます。また、下のクラスから上がってくる人もちょこちょこいます。

勉強のがんばり度は人それぞれ。家でしっかり復習をやっている人も、授業を受けて終わりの人も。宿題はやってくる人もやってこない人もいるという感じです。

ワーキングホリデーで渡英し、英語学校に通いながらバイトをしている生徒もいます。1時間だけ授業に出てからバイトに行ったり。遅刻したり早退する生徒はとても多く、出入りは自由な印象。出席数によってペナルティを設けているところもあるので、これは学校によりけりですね。

 

生徒同士の仲の良さは?

母国語でない英語をずっと使っているせいか、頭をいつも以上に使うため、お腹が空きます(笑)。

特に私たちのクラスは夕方にあることもあり、休憩時間に買い出しにいく生徒も多いです。若者はマクドナルドに行き、ほかの人はスタバやネロ(イタリアンコーヒー店)に行っています。スーパーでフルーツを買ってくる人もいます。

教室に残る人は、持参のお菓子やフルーツを食べたり、ほかの生徒や先生と話したり。携帯をいじっている人も多いです。

放課後、若い生徒たちがたまってタバコを吸っているのをよく見かけます。最初は同じ母国語(スペイン語など)同士で集まっていることが多かったですが、全員で集まってのディナーが企画されるなど、最近徐々に仲良くなってきました。

授業数も多く長時間一緒に過ごす語学学校や少人数制の学校のほうがクラスメイトとはやく仲良くなりやすいのは確かです。友達づくりを大きな目的に留学する人は、そういった学校を選ぶといいかもしれません。しかし、大人数クラスでも皆の心がけ次第でいい雰囲気を作れるのかなと思います。

アドバイスがあるとすれば、どの学校に行っても、自分から積極的に話しかける! これに尽きます。

 

まとめ

今回は、ロンドンから月240ポンドの格安英語学校の雰囲気や授業の様子を紹介しました。私の場合、現地の語学学校では、日本の授業では習わなかった文法などが学べ、自分の中であやふやだったことがしっかり整理されている感覚があります。

語学学校に通うことは、違う国の生徒と触れ合うなかでカルチャーショックもあったりと、いい体験になることは間違いないでしょう。ぜひ短期でも皆さんに味わってもらいたいなと思います。