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日本の食材は手に入る?カナダのスーパーマーケット事情まとめ

日本の食材は手に入る?カナダのスーパーマーケット事情まとめ

こんにちは。
トロント在住のDoga(@DogadogaTv)です。

私は海外へ行くとよくスーパーマーケット(以下「スーパー」)を訪れます。その国の食文化や、生活感を理解する上でとても参考になるからです。みなさんも、意識して見てみると、並べられている食材の種類、バリエーション、売り方など、日本との違いに気づくはず。

カナダへ留学される方も、自炊の有無に関わらず、スーパーには何度か足を運ぶことになるかと思います。今回は、日本のスーパーと比較しながら、カナダのスーパーの特徴をいくつか紹介したいと思います。

 

日本とどう違う? カナダのスーパー事情

野菜や果物は量り売りが多い


カナダのスーパーでは、野菜や果物は量り売りされていることがほとんどです。売り場スペースの前には価格プレートに「$◯/1lb(ポンド)・$◯/1kg」という表記がされており、側にあるビニール袋に必要な量だけとって入れます。日本だと、一部のお店では量り売りをしていたりもしますが、基本的には袋やパックで包装された状態で売られていますよね。

カナダでもマッシュルームや、イチゴ、ニンジン、玉ねぎなど、一部の食材はあらかじめ包装された状態で売られていることもありますが、それらでもたまに裸の状態で売られているのを見かけます。そのため、購入前に頭の中でどれくらいのお金がかかるのかを計算しながら選ぶ必要があり、慣れるまでは少し苦労するかもしれません。ちなみに、1lb(ポンド)は約453gです。
 

魚介類の種類が少ない

これはもしかしたら想像通りかもしれませんが、カナダのスーパーで売られている魚介類は、日本ほど種類が多くありません。バンクーバーのような海に面した地域では、もう少しバリエーションが豊かかもしれませんが、それでも日本ほどではないでしょう。

ムール貝、ロブスター、エビなどは冷凍で売られていることが多く、一部の白身魚やサーモンは生で売られていることもあります。ただ、カナダではそれらをソテーにして食べることが多く、生で売られているからといって刺身用であるとは限らないので注意しましょう。私もトロントに移り住んでから、改めて日本のスーパーの魚介類コーナーがいかに充実していたかに気づかされました。

魚介類を求めている時は、アジア系スーパーへ行ってみましょう。もう少し多くの種類の魚介類が売られていますし、生簀に入った活きた状態の魚やエビも売られていたりしますよ。

 

お米の種類が豊富(ただし日本産はそれほど多くない)

日本のお米(ジャポニカ米)は「Sticky Rice(粘り気のあるコメ)」や「Sushi Rice(寿司用コメ)」とも呼ばれており、一部のスーパーで購入することができます。ただ、そのバリエーションは決して多くなく、よく見かけるのは「NISHIKI(錦)」という名のお米くらいでしょうか。

こちらではジャスミンライス(多少香りがあり、インドやパキスタン、タイで主流のお米)や、タイ米、イタリアのお米、そして袋のまま鍋で焚くタイプのインスタントのお米をよく見かけます。お米にもこだわりたければ、これまたやはりアジア系スーパーに足を運ぶのをオススメします。

 

乳製品が豊富


カナダのスーパーでは牛乳、チーズ、クリーム、バター、その他乳製品がとにかく豊富。例えば、牛乳はブランドの違いだけでなく、脂肪分の差異や包装の違いなどによって細かく分けられていて、牛乳だけで1面の棚を埋め尽くすほどに揃えられていることも珍しくありません。ちなみに、カナダのオンタリオ州では牛乳がビニール袋に入れられて売られていたりもしますよ!

 

パンの種類が豊富

日本のお米の種類は少ないかもしれませんが、パンのバリエーションは豊富です。精白パン(White Bread)、全粒粉から作られたパン(Whole Wheat Bread)、他の穀物の混ざったパン(Whole Grain Bread)など、食パンだけでもかなり多くの種類を見かけます。

それらのパンをベースに、レーズンやチョコレートが入ったものなど、種類が豊富に揃えられているため、パン好きの人には嬉しいかもしれませんね。ベーカリー併設のスーパーだとより美味しいパンが食べられますよ!

 

日本の調味料はどこで手に入る?

日本料理には欠かせない醤油、みりん、酒。醤油は一般的なスーパーでもよく見かけますが、他の国で作られたよくわからないブランドの醤油だと、やはり日本人の口には合わないかもしれません。個人差はあると思いますが、私は一度試して以来買わなくなりました。

日本の有名な会社キッコーマン(KIKKOMAN)の醤油はこちらでもかなり一般的なので、多少高くても私はそちらを買うようにしています。しかし、みりんと酒、ほんだし、お好み焼きソース、キューピーマヨネーズ、そばつゆ、鰹節などはなかなか手に入りません。ただ、これらもアジア系スーパーでは売られていることが多いので、まとめ買いしておくと良いかもしれませんね!

 

セルフレジが増加中?

カナダのスーパーでは、人が対応しているレジの他に、セルフで支払いができるレジも増えてきています。数台まとめて設置されており、万引きなどできないよう、スタッフが側で見張っています。

モニター付きの機械が、「商品をスキャンしてください」や「お金を入れてください」と指示してくれるので英語での対応が不慣れな人は、もしかしたらセルフレジの方が助かるかもしれませんね。ただし、その便利さゆえか利用者数が多く、逆にセルフレジの方が混んでしまうという本末転倒な事態もたまに見かけます。

 

ベルトコンベア型のレジが一般的

対人レジの前には短いベルトコンベアが置かれているのが一般的です。日本だと、買い物カゴごとレジの定員の前に置くのが普通ですが、こちらでは自分でカゴから取り出す必要があります。

並んでいる最中に商品をこのベルトコンベアにまとめて並べておき、順にレジの店員の前に流れていくようなイメージです。前の客の商品との見分けがつくよう、線引きのためのバーを置きます。

 

レジ袋は有料が当たり前

アジア系のスーパーだとレジ袋は無料であることが多いのですが、一般的なスーパーはレジ袋に別途5セント(5円弱)ほどかかります。そのため、レジの店員は必ず最初に「袋はいりますか?」と聞いてくれますので、エコバッグなどを持ち歩いている人はしっかりと断りましょう。

日本でもレジ袋に料金が発生するスーパーが増えてきていますが、個人的にカナダは日本よりその傾向が進んでいる印象を受けます。私もバッグを持ち歩いている時は率先してレジ袋を断るようにしています。なお、レジ袋の質は日本のものに比べて薄く、破れやすいというのもぜひ覚えておいてください。

 

まとめ

一部日本のスーパーと似た点もありますが、カナダのスーパーと日本のスーパーとでは、売られている物だけでなく、システムも異なります。特に、量り売りやレジ袋の有無、セルフレジの使い方などは、知識と慣れも必要なので、事前に覚えておくと安心ですね。

日本の食材に関しては、アジア系スーパーへ行けば大体のものは手に入りますので、ぜひ住む場所の近くにアジア系スーパーがないか探してみると良いかもしれません。ただ、値段は日本のものよりやはり多少高いので、その点は覚悟しておきましょう。